東京学館船橋高等学校の卒業制作展

船橋スクエア21の市民ギャラリーにて、東京学館船橋高等学校の卒業制作展。
五月女弘治くんの作品を観に行きました。
このビルです。
入り口発見!
絵画、彫刻や立体、イラスト、と来て陶芸が並んでいるコーナーが。
ここに弘治くんの作品があるはず。

ん?
何だこれは!
不思議な形の、、彫刻?
キャプションには五月女弘治とあります。無題か!
下部には赤い布とマキが敷き詰められています。炎のイメージなのだろうか。
いいのか悪いのかわからない。陶芸の実用性もない。何が言いたいか、わからない。
これは今まで僕が生きてきて、頭の中の図鑑に載っていないっていうことなのかもしれない。分類不能。
無理して言葉を探せば、博物館で暗い展示室で見かけたことがあるあの感じ。原始的な、用途不明な古代の土器を見ている感じ、でしょうか。
作者本人に解説をお願いしたところ、多くを語ってはくれませんでした。
ただ、この形は1年前から頭に浮かんでいたこと、そして土器に描かれた模様は平安時代の絵巻物に載っていた炎だということです。
さっぱりわからない、戸惑いを覚える作品!これも一つの面白さですね!

そしてもう一つの作品、こちらは映像作品です。
写真は撮れなかったので、キャプションを載せます。
エンドロールで知ったのですが、何と弘治くんが編集、監督をしているとのこと。
監督をしていたなんて、早く教えてほしかった!
現代の高校におけるイジメをテーマにした作品。
ニュース映像やラインの画面が駆使され、テンポが良い場面が多くありました。カメラワークにも独特のセンスを感じました。一見関連性のない風景、水の流れと日常的な携帯電話を意識的に繋ぐことによって、登場人物の追い詰められた心情を描いているシーンがあり、印象に残ったのでまたまた本人に聞いてみました。
これは僕が作りましたと、はにかみながら答える作者。多くは語ってくれませんが、内に多くを秘めているのではないか、可能性を感じました。
まだまだまとまっていません。
けれど、この若さでまとまってしまっているなんて、つまらない。
一年間のモラトリアム期間、はるか遠くを見ている彼が、どう表現力を伸ばすのか期待しています。